至芸
しげい
名詞
標準
art of consummate skill
文例 · 用例
ただ惜しいことには至芸にのみ望み得られる強い衝動が欠けていた。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
けだし、彼の至芸による矢の速度と狙いの精妙さとは、実にこの域にまで達していたのである。
— 中島敦 『名人伝』 青空文庫
弱冠ニシテ至芸、切磋一家ヲ成ス。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
そのほか所々に召連れられて御囃子、仕舞等を仰付られたとあるが、察するところ長知公も翁の至芸が余程の御自慢であったらしい。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
至芸となると、演技者の自信が演技者を抜け出して観客の中へ乗り移ってしまう。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
そしてその至芸の冴えにレッド・ペーパーの発表当時目を着けていたのは、当然オレだけではなかった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
話になって後世へ伝わる至芸だと思ったのですが、その上あなたがもし当代の礼讃に一手でも舞を見せてくださいましたら歴史上に残ってこの御代の誇りになったでしょうが」 こんな話をしていた。
— 花宴 『源氏物語』 青空文庫
昭和九年帝国美術院第十五回展に出品した「鏡獅子」は名人六代目菊五郎の鏡獅子の舞踊を伊東氏が観て、名優の至芸からヒントを得て製作されたものであるが、この「鏡獅子」製作談を伊東氏がかういつてゐる「背景の黒い隈なども、畢竟霊獣の妖気に引かれて行く運動の状態を示さうが為なのです。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
名優による一人芝居は、まさに至芸と呼ぶにふさわしい圧倒的な迫力だった。
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何十年もの修行を経て辿り着いたその至芸は、観客の魂を揺さぶるものがある。
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伝統芸能の至芸を後世に伝えるため、若手の育成が急務となっている。
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