造作もなく
ぞうさもなく
表現副詞
標準
without any difficulty
文例 · 用例
そして造作もなく、彼の、南京虫だらけの巣へ投り込んだ。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
しかも、その嫌疑が造作もなく晴れるようではこの「与太者ユーモレスク、四幕、十一景」は到底引き延ばせるはずがないので、それで、この嫌疑をなるべく濃厚に念入りにするために色々と面倒な複雑なメカニズムが考案されなければならないのである。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
食糧箱の表面は一面に柔らかい凝霜でおおわれていて、見ただけではどれがなんだかわからないが、糧食係の男は造作もなく目的の箱を見いだして、表面の凝霜をかきのけてからふたを開き中味を取り出す。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
その日、路地へ帰ると、丹造は早速おかね婆さんを掴まえて、「――実はおまはんを見込んで、頼みがある」 金儲けだときかされると、途端におかね婆さんは歯ぐきを出して、にこにこし、つまりは何の造作もなく説き伏せられてしまった。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
それは僕が家で念入りに用意してきていたものなんだ、――パンでこさえた封印で造作もなくD――の花押をまねてね。
— THE PURLOINED LETTER 『盗まれた手紙』 青空文庫
飜って思うのは、その詰らない事が良く出来るのは全気全霊で打対かわれるからで、我々の分際でさえ詰らない事なら、少し全気全霊で打対かえばたいてい出来るものなのであるから、聖賢の才能で之をするとすれば訳も造作もなく出来る筈なのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
今なら三千円ぐらいは素丁稚でも造作もなく儲けられるが、小川町や番町あたりの大名屋敷や旗下屋敷が御殿ぐるみ千坪十円ぐらいで払下げ出来た時代の三千円は決して容易でなかったので、この奇利を易々と攫んだ椿岳の奇才は天晴伊藤八兵衛の弟たるに恥じなかった。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
二葉亭がもし「山田の武さん」の真似をするツモリなら、生活問題の如きは造作もなく解決されたのである。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
作例 · 標準
彼は造作もなく、その複雑な機械を組み立ててみせた。
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彼女は初めての挑戦にも、造作もなく取り組んだ。
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そのゲームは、初心者でも造作もなく楽しめるように設計されている。
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