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夏羽織

なつばおり
名詞
1
標準
summer haori (coat)
文例 · 用例
さて、彼は、夏羽織に手を通しながら、入口の処で押し合っている、人混みの中へ紛れ込んだ。
葉山嘉樹 乳色の靄 青空文庫
(そばに置いてきぬことわりや夏羽織)と古俳句にもある。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
他の客も、そのままではすまされなくなり、次に大竹が立って縫紋の夏羽織をふるい、半襦絆を振って、それから馬乗袴を脱いで、ふんどしをしていない事を暴露し、けれどもにこりともせず、袴をさかさにしてふるって、部屋の雰囲気が次第に殺気立って物凄くなって来た。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
夏羽織が一枚あった筈であるが、いつの間にやら無くなった。
太宰治 善蔵を思う 青空文庫
かねて、こうした時の心を得て、壁際に一台、幾年にも、ついぞ使った事はあるまい、艶の無い、くすぶった燭台の用意はしてあったが、わざと消したくらいで、蝋燭にも及ぶまい、と形だけも持出さず――所帯構わぬのが、衣紋竹の替りにして、夏羽織をふわりと掛けておいた人がある――そのままになっている。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
私は、角帯に、夏羽織を着てゐた。
太宰治 富嶽百景 青空文庫
私の夏羽織は其儘になつて居た。
長塚節 隣室の客 青空文庫
私のやうな辺鄙の土地に居るものは晴衣の夏羽織を用ゐることはそれは滅多にないことなので幾年でも仕立てた儘に保存されて居るのである。
長塚節 隣室の客 青空文庫
作例 · 標準
祖母は涼しげな絽の夏羽織を愛用している。
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夏祭りに浴衣を着て、その上に夏羽織を羽織った。
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昔の人は夏羽織を粋に着こなしていたそうだ。
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