兎にも角にも
とにもかくにも
副詞
標準
at any rate
文例 · 用例
兎にも角にも死の如き寂寞の中に物音を聞くのは珍らしい。
— 有島武郎 『秋』 青空文庫
善か、悪か、狂か、兎にも角にも彼女は普通の人間でない、一種不思議の魔力を有っている女の様にも見えた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
己が業が兒戲に類するかどうか、兎にも角にも早く其の人に會つて腕を比べたいとあせりつつ、彼は只管に道を急ぐ。
— 中島敦 『名人傳』 青空文庫
それから先は兎にも角にもである。
— 岡本かの子 『褐色の求道』 青空文庫
頼家 むゝ、兎にも角にもこの面は頼家の意にかなうた。
— 岡本綺堂 『修禪寺物語』 青空文庫
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 兎にも角にも、明治四十年代以後の詩は、明治四十年代以後の言葉で書かれねばならぬといふ事は、詩語としての適不適、表白の便不便の問題ではなくて、新らしい詩の精神、即ち時代の精神の必然の要求であつた。
— 石川啄木 『弓町より』 青空文庫
兎にも角にも夜明迄に国境を越えて宋の地に入ろうとしたのである。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
兎にも角にも夜明迄に國境を越えて宋の地に入らうとしたのである。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫