幻辞.com

鉱夫

こうふ
名詞
1
標準
文例 · 用例
北海道|歌志内の鉱夫、大連湾頭の青年漁夫、番匠川の瘤ある舟子など僕が一々この原稿にあるだけを詳しく話すなら夜が明けてしまうよ。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
斉田もはっきり目をあいていて低く鉱夫だなと云った。
宮沢賢治 泉ある家 青空文庫
それにおれには鉱夫どもにさえ馬鹿にはされない肩や腕の力がある。
宮沢賢治 十六日 青空文庫
「今夜活動写真を見る.鉱夫の二三人が手に手に持つたハツパを擲げつけると、鉄のやうな巌壁が粉韲せらる。
平出修 逆徒 青空文庫
汽車の歌志内の渓谷に着いた時は、雨全く止みて日は将に暮れんとする時で、余は宿るべき家のあてもなく停車場を出ると、流石に幾千の鉱夫を養ひ、幾百の人家の狭き渓に簇集して居る場所だけありて、宿引なるものが二三人待ち受けて居た。
國木田独歩 空知川の岸辺 青空文庫
一棟は幾戸かに分れ、戸々皆な障子をとざし、其障子には火影|花かに映り、三絃の乱れて狂ふ調子放歌の激して叫ぶ声、笑ふ声は雑然として起つて居るのである、牛部屋に等しき此長屋は何ぞ知らん鉱夫どもが深山幽谷の一隅に求め得し歓楽境ならんとは。
國木田独歩 空知川の岸辺 青空文庫
流れて遊女となり、流れて鉱夫となり、買ふものも売るものも、我世夢ぞと狂歌乱舞するのである。
國木田独歩 空知川の岸辺 青空文庫
彼等の間には彼等土木業者鉱夫の如きものの間にすら通有な、礼儀があり契約があり、若し之に背けば厳重な制裁を蒙る。
幸田露伴 侠客の種類 青空文庫