小桜
こざくら
名詞
標準
文例 · 用例
つれの家内が持って遣ろうというのだけれど、二十か、三十そこそこで双方|容子が好いのだと野山の景色にもなろうもの……紫末濃でも小桜縅でも何でもない。
— 泉鏡花 『若菜のうち』 青空文庫
おれのはもっとずっと上流の北上川から遠くの東の山地まで見はらせるやうにあの小桜山の下の新らしく墾いた広い畑を云ったんだ。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
〔あれが小桜山だらう。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
おれのはもっとずっと上流の北上川から遠くの東の山地まで見はらせるようにあの小桜山の下の新らしく墾いた広い畑を云ったんだ。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
〔あれが小桜山だろう。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
それはコスモスと虞美人草とそうして小桜草である。
— 寺田寅彦 『路傍の草』 青空文庫
こなたは、盛りは四天王、金札打った独武者、羅生門よし、土蜘蛛よし、※々、狼ももって来なで、萌黄、緋縅、卯の花縅、小桜を黄に返したる年増交りに、十有余人の郎党を、象牙の撥に従えながら、寄すれば色ある浪に砕けて、名所の松は月下に独り、従容として名を得る口惜しさ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
――東京の(若衆)に当る、土地では(小桜)……と云うらしいが浅葱桜で、萌黄に薄藍を流した鰤の若旦那。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫