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奇麗

きれい
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
けれども出左張屋でなく奇麗な口をムツチリ噤んで大人しくしてゐれば、それがまた妻君には癪なんだらうから………。
――飜弄さる 蜻蛉 青空文庫
(書き始める)女 まあ奇麗な字を書くわねえ。
中原中也 青空文庫
そんな奇麗な手のお手紙を貰つた女の人が、此の世の中に幾人あるのか知ら?
中原中也 青空文庫
川床に突出する森の下蔭は、湿りっ気が、最も多いかして、蘇苔が、奇麗に布かれている。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
この山の上で、朝から夕立に遇っては堪まらないと、多年山登りの経験から気がついて、呆れ顔の導者を促して路を急ぐ、岩角を上ったり、下ったり、偃松や黄花石楠花の間を転がるようにして走ったが、その間に幻影は消え消えながら、三度出た、しかし心配ほどもなく、霧は奇麗に拭われて、雨にはならなかった。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
フックラと莟のように、海に浮いた島々が、南洋ではどんなに奇麗なことだろう。
葉山嘉樹 労働者の居ない船 青空文庫
そこで私は丁嚀に傷口を拡げて、水で奇麗に洗った。
葉山嘉樹 牢獄の半日 青空文庫
和田先生は持|點八十|點だが、五十前後の年|輩の方には珍しい奇麗な、こまかな突き振りをされる。
南部修太郎 文壇球突物語 青空文庫