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九十九折

つづらおり
名詞-の形容詞名詞
1
標準
winding
文例 · 用例
熱海へ下る九十九折のピンヘッド曲路では車体の傾く度に乗合の村嬢の一団からけたたましい嬌声が爆発した。
寺田寅彦 箱根熱海バス紀行 青空文庫
千ヶ滝から峰の茶屋への九十九折の坂道の両脇の崖を見ると、上から下まで全部が浅間から噴出した小粒な軽石の堆積であるが、上端から約一メートルくらい下に、薄い黒土の層があって、その中に樹の根や草の根の枯れ朽ちたのが散在している。
寺田寅彦 浅間山麓より 青空文庫
川上も下流も見えぬが、向うのあの岩山、九十九折のような形、流は五尺、三尺、一間ばかりずつ上流の方がだんだん遠く、飛々に岩をかがったように隠見して、いずれも月光を浴びた、銀の鎧の姿、目のあたり近いのはゆるぎ糸を捌くがごとく真白に翻って。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
ト、今まで、誰一人ほとんど跫音を立てなかった処へ、屋根は熱し、天井は蒸して、吹込む風もないのに、かさかさと聞こえるので、九十九折の山路へ、一人、篠、熊笹を分けて、嬰子の這出したほど、思いも掛けねば無気味である。
泉鏡花 木の子説法 青空文庫
真北の海に向って山の中腹にあるんだから、長い板廊下を九十九折とった形に通るんだ。
泉鏡花 古狢 青空文庫
あの、西南一帯の海の潮が、浮世の波に白帆を乗せて、このしばらくの間に九十九折ある山の峡を、一ツずつ湾にして、奥まで迎いに来ぬ内は、いつまでも村人は、むこう向になって、ちらほらと畑打っているであろう。
泉鏡花 春昼 青空文庫
わずかの間も九十九折の坂道、嶮い上に、※か石を入れたあとのあるだけに、爪立って飛々に這い下りなければなりませんが、この坂の両方に、五百体千体と申す数ではない。
泉鏡花 春昼 青空文庫
…… 軽い雨で、もう面を打つほどではないが、引緊めた袂重たく、しょんぼりとして、九十九折なる抜裏、横町。
泉鏡花 第二菎蒻本 青空文庫
作例 · 標準
いろは坂のような九十九折の道を車で上ると、目が回ってしまいそうだ。
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登山道は険しい九十九折になっており、一歩一歩慎重に足を進める必要がある。
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眼下には、九十九折の海岸線に沿って並ぶ小さな漁村の風景が広がっていた。
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