進み入る
すすみいる
動詞
標準
文例 · 用例
さては熊谷の石原にしるしの碑の立てりしもこの御神のためなるべし、ことさらにまいる人も多しとおぼゆるに、少しの路のまわりを厭いて見過ごさんもさすがなりと、大路を横に折れて、蝉の声々かしましき中を山の方へと進み入るに、少時して石の階数十級の上に宮居見えさせ玉う。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
白帆懸けたる大舟小舟は、徐かに高き家の軒を並べたるガエタの灣に進み入る。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
いちが先に立つて門内に進み入ると、まつと長太郎とが背後に續いた。
— 森鴎外 『最後の一句』 青空文庫
いちが先に立って門内に進み入ると、まつと長太郎とが後ろに続いた。
— 森鴎外 『最後の一句』 青空文庫
それから松明をつけて進み入ると、行く手に又もや第二の門があって、それは訳なく明きましたが、門の内には木で作った人が何十人も控えていて、それが一度に剣をふるったから堪まりません。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
松明をとって進み入ると、深さ四丈ばかりで行き止まりになってしまって、他には抜け路もないらしく、結局なんの獲るところもなしに引き揚げて来た。
— 閲微草堂筆記(清) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
但し他の諸生は門外に待っていて、梁ひとりが廟内の奥深く進み入るのである。
— 続夷堅志・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
李中二はつかつかと進み入る。
— 岡本綺堂 『青蛙神』 青空文庫