懐風
ふところかぜ
名詞
標準
文例 · 用例
「多年積念炉頭雪、一日憂懐風裡糸」とつぶやいて、彼はそれらの文字が持つファンタジーにうっとりした。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
万葉集・懐風藻等を見ても、柘枝の仙女伝説がある。
— 折口信夫 『花の話』 青空文庫
まだ/\懐風藻に残つた作物が、文学の才能の宿命として欠けて居る民族でもなかつた事を喜ばせるに十分である。
— 折口信夫 『叙景詩の発生』 青空文庫
だから懐風藻類似の文集が幾つ出て来ても、多くは詩賦を以て埋められて居ることだらう。
— 折口信夫 『叙景詩の発生』 青空文庫
此系統をたぐれば、更に奈良盛期になつたらしい、万葉人の詩のみを集めたと言つてよい――更に、漢風万葉集と称へてよい――懐風藻などもある。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
万葉集と懐風藻と、千載佳句と朗詠集との間にあつた、微妙な関係が、忘れきりになつて居さうでならぬ。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
懐風藻で見ても、宴遊・賀筵の詩が十中七八を占めてゐる。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
懐風藻と万葉集と、共通の作者の多いのも不思議ではない。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫