檜造り
ひのきづくり
名詞
標準
文例 · 用例
」 一ツ曲って突当りに、檜造りの玄関が整然と真四角に控えたが、娘はそれへは向わないで、あゆみの花崗石を左へ放れた、おもてから折まわしの土塀の半に、アーチ形の木戸がある。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
みぞれまじりの夜の嵐をついて、往年の摂政宮行啓を記念する檜造りの公会堂の、広さにくらべて座席の少い会場にほぼいっぱいの学生と市民があつまった。
— ――北海道初行脚―― 『望郷』 青空文庫
またある医学博士は、先生の身体は檜造りで何処も何等の異条がないと褒められた事もありました。
— 第二部 混混録 『牧野富太郎自叙伝』 青空文庫
松永の館は総檜造りで、一間廊下は一枚板で張られて居り、障壁は悉く金地に絵をかいたものであった。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
見かすむばかりの大道場、檜づくりの真新しさ、最近に建てかえたものらしい。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
」 ちやんとした浴室があつて、先住者が、檜づくりの浴槽を無代で讓つて呉れたのであつたが、二人切りの小人數で、わざ/″\風呂を立てるのは厄介なので、大抵は下町の湯屋へ出掛けることにしてゐた。
— 正宗白鳥 『水不足』 青空文庫