先般来
せんぱんらい
名詞副詞
標準
for some time
文例 · 用例
先般来晨子のことでは一方ならぬ御配慮を煩し、何かと心がけていたところ、図らずあの皿がお目に止ったようだ。
— 宮本百合子 『伊太利亜の古陶』 青空文庫
「今朝配付の写真に該当する人物が、先般来度々同署へ出頭したそうだ」「何、なんですって!
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
さて先般来当熊本人常松|迂巷なる人当市『九州日々新聞』と申すに紫溟吟社の俳句を連日掲載するよう尽力致しなお東京諸先俳の俳句も時々掲載致度趣にて大兄へ向け一書呈上候処その後何らの御返事もなきよしにて小生より今一応願いくれるよう申来候。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫
右迂巷と申す人は先般来突然知己に相成候人なるが、非常に新派の俳句に熱心忠実なる人に有之、実は今回の挙なども新派勢力扶植のための計画に候。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫
で、先般来、造営奉行の下役なるお畳奉行と、お作事目付にありつきたいと言って――」 田丸主水正、道場のはしに立って、寝間着の一群へ向かって演説をはじめた。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
先般来、江戸に男女二人づれの押し込みが横行して、昨夜は本郷、今夜は芝といったふうに、ほとんど毎晩八百八町を荒しまわったが、先夜この男女の強盗が万願寺屋という品川の造り酒屋へはいって、大奥のお賄方から酒の代に下しおかれた五百両の小判を奪い去ってからというものは、いっそう詮議がきびしくなった。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
本のよみかたについては先般来、一冊の医者の本も、どのように読まれるか、ということを痛感していたので、クラウゼヴィッツのことも身にしみました。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
ここに冬籠りをして熟しきっている同宿の人たちのうちの一人でないことは勿論――先般来、出入りして、相当の波瀾と印象とを残して行った二三の人たちの姿でもありません。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
**先般来**、ご無沙汰しておりますが、皆様お元気でお過ごしのことと存じます。
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**先般来**、お預かりしておりました書類について、確認いたしました。
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**先般来**、この問題について検討を重ねてきたが、まだ明確な解決策は見出せていない。
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