沃
沃
名詞
標準
文例 · 用例
すなわちデンマーク国の欧州大陸に連なる部分にして、その領土の大部分を占むるユトランド(Jutland)の荒漠を化してこれを沃饒の地となさんとの大計画を、彼はすでに彼の胸中に蓄えました。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
これを化して良田沃野となして、外に失いしところのものを内にありて償わんとするのがそれがダルガスの夢であったのであります。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
天然の沙漠は水をさえこれに灑ぐを得ばそれでじきに沃土となるのであります。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
神と天然とが示すある適当の方法をもってしますれば、この最悪の状態においてある土地をも元始の沃饒に返すことができます。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
沃野にもあります、沙漠にもあります。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
けれども、この蟹田地方だけは、決して西部に劣らぬ見事な沃野を持つてゐるのだ。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
私は形而下的にも四肢を充分にのばして、そうして、今のこの私の豊沃を、いったい、誰に教えてあげようか、保田與重郎氏は涙さえ浮べて、なんどもなんども首肯いて呉れるだろう。
— 太宰治 『狂言の神』 青空文庫
沃丁を塗ったあとが化膿して、巻脚絆にしめられる袴下は、傷とすれた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫