応床
おうゆか
名詞
標準
文例 · 用例
一應床の上に横たへた花嫁のお喜美は、角隱しを取つて晒布を顏に掛けてありますが、血に塗れた花嫁衣裝もそのまゝ、祝言の部屋から持つて來たらしい燭臺の百目|蝋燭に左右から晴れがましく照らし出されて、此上もなく殘虐で陰慘です。
— 死骸の花嫁 『錢形平次捕物控』 青空文庫
一應床の上に戻して、首に絡んだ三尺ほどの澁を引いた細引は、物々しく布團の側にとぐろを卷かせてありますが、先づ昨夜死骸になつて見付けられた時の樣子が想像されないことはありません。
— 心中崩れ 『錢形平次捕物控』 青空文庫
こんな道草を喰つて、死體の調べは遲れましたが、一應床下を調べさせて、いよ/\あとは瓶も壺もないと判つて、床を塞ぎ疊を敷いてから、平次は改めて主人小左衞門の死體に近づきました。
— 小判の瓶 『錢形平次捕物控』 青空文庫