能吏
のうり
名詞
標準
able official
文例 · 用例
幕末の能吏、水野忠徳は、「井伊大老が橋本左内を殺したるの一事、以て徳川氏を亡ぼすに足れり」と喝破してゐる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
二八 矛盾の申立 幕府の能吏渡辺大隅守綱貞が町奉行であった時に、或医者が訴訟を起した。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
ただ、つとめてポイントに触れぬところが能吏か。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
嘗て藤田東湖が幕府の能吏矢部駿河守との対話を記したるを見るに、曰く、矢部余に謂て曰く、「足下は川路三左衛門に親しきよし、川路または岡本忠次郎などいえるものは元来勘定所より出身せり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
一はその下僚の温良にして民に近き能吏多く、他は精刻|苛佻、動もすれば訐以て直となし、察以て明となす酷吏多し。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
幕府の当途者及び要衝に立つ能吏は、彼が一方においては尊攘党の望を負い、他方においては英才賢明なるの為人を聞き、彼に思を属したり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
かかる場合、その幾十パーセントかは、その職にありながらプラトン型に何かほかに凝るものを見つけるか、ディオゲネス型にカストリを飲むかしながら、やはり、その知識の奉仕をアリストテレス型に能吏として行なうという事となるのである。
— 中井正一 『知識と政治との遊離』 青空文庫
それに實際大岡越前守は事務に練達湛能の能吏であつたから、これを理想的に祭り上げ何んでも箇でも持つて行つて、名判官一手專賣としたのも、自然の勢である。
— 尾佐竹猛校訂 『大岡政談』 青空文庫
作例 · 標準
彼は若くして能吏として頭角を現し、将来を嘱望された。
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その部署には、難題を次々と解決する能吏が何人もいた。
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能吏の存在は、政府の効率的な運営に不可欠である。
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