バタ屋
バタや
名詞
標準
ragman
文例 · 用例
ゲーテも、ハイネも、ニイチェも、日本では早くから名が叫ばれて流行し、その文學的概論さへ解らない中に、既に「流行おくれ」となつてバタ屋の紙屑箱に賣られて行つた。
— 萩原朔太郎 『初めてドストイェフスキイを讀んだ頃』 青空文庫
おまけに、帰りは夜更けて、赤電車で、日本橋一丁目で降りて、野良犬やバタ屋が芥箱をあさっているほかに人通りもなく、しーんと静まりかえった中にただ魚のはらわたの生臭い臭気が漂うている黒門市場をとぼとぼうなだれて行くのだが、雪の日などさすがに辛かった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
振り向くと、バタ屋――つまり大阪でいう拾い屋らしい男でした。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
ちょうど満洲事変が起った年で、世の中の不景気は底をついて、東京では法学士がバタ屋になったと新聞に出るという時代だったから、拾い屋といってもべつに恥しくはない。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
そのくせ彼は舗道の両側の店の戸が閉まり、ゴミ箱が出され、バタ屋が懐中電燈を持って歩きまわる時刻までずるずると街にいて彷徨をつづけ、そしてぐったりと疲れて乗り込むのは、印で押したようにいつも終電車である。
— 織田作之助 『道』 青空文庫
日本橋一丁目で降りて、野良犬や拾い屋(バタ屋)が芥箱をあさっているほかに人通りもなく、静まりかえった中にただ魚の生臭い臭気が漂うている黒門市場の中を通り、路地へはいるとプンプン良い香いがした。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
事件発生後行方を韜ませていたバタ屋である。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
バタ屋がいつわって自首したのは、自分以外の人間が女の下腹部を斬り取って殺したということに、限りない嫉妬を感じたからである。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
作例 · 標準
昔の町には、古新聞や古着を回収するバタ屋の姿があった。
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「バタ屋さんが来る時間だから、いらないものをまとめておこう。」
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バタ屋の声が遠くから聞こえ、生活の匂いを感じさせた。
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