良時
りょうじ
名詞
標準
文例 · 用例
ところが、以上の十三の仮名における二種の別は、普通の奈良時代の書物にすべてこういう風にあるのでありますが、『古事記』においてはもう少し余計の区別がある。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
良時を經て乘客は、活佛――今新たに然か思へる――の周圍に集りて、一條の法話を聞かむことを希へり。
— 泉鏡花 『旅僧』 青空文庫
奈良時代の文化と仏教 第四十三代|元明天皇の御代、武蔵国|秩父郡より和銅を献上せるものあり、依つて年号を和銅と改められたが、その三年、都を大和の藤原京より平城京(奈良)に遷された。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
奈良時代は、大化改新後に於けるわが国の統一国家としての活動期であるが、第四十五代|聖武天皇の御代に至つて、その文化は「咲く花の匂ふが如く」燦然と光りかゞやいたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
平安京への遷都は、国運の進展に伴ひ、交通至便な土地を求められた意味もあるが、奈良時代末期に於ける仏教の政治に及ぼす弊害を避けられる意味もあつたと云はれる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
目出た目出たが三つ重なった日だった故、長者大いに喜んで、舎利弗らに飯を供し、おわって舎利弗呪願していわく、今日良時好報を得、財利楽事一切集まる。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
実際、もしシナ古代の青銅器具または唐代および奈良時代の宗教的美術品を研究してみれば均斉を得るために不断の努力をしたことが認められるであろう。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
こうして一わたりすむと中入りには菓弁寿の御馳走、娘達はお世辞の言いくらやら、申訳のしあいやらで、小鳥の百々囀り、良時はただ喧ましく賑わしく、さて再び柝を入れると俄に鎮まりかえって満場ただ水を打ったよう……と見るもほんの一時すぐに又どこやらでヒソヒソ話が始まって、それが彼方此方へと移ってゆく。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫