染め出す
そめだす異読 そめいだす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to dye
文例 · 用例
見よ、朝凪の浦の渚、潔き素絹を敷きて、山姫の來り描くを待つ處――枝すきたる柳の中より、松の蔦の梢より、染め出す秀嶽の第一峯。
— 泉鏡花 『月令十二態』 青空文庫
秋の末の晩稻を刈る頃から、夕日の射し加減で筑波山は形容し難い美しい紫を染め出す。
— 長塚節 『寫生斷片』 青空文庫
秋の末の晩稻を刈る頃から夕日のさし加減で筑波山は形容し難い美しい紫を染め出す。
— 長塚節 『芋掘り』 青空文庫
流るる星の数々は、枝の間に散り落ちて、 千万億の葉をふるう、今年の秋の真夜中の、 霜に染め出す文字の数、繋ぎ繋がる物語。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
たとえば子持縞に錠を染め出すとか、温州の種なしみかんの絵とか、山吹の花を表したものなぞである。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
間もなく、庭の石灯籠の袋に火が入り部屋の火影が竹林の足を染め出すころになって、女中に伴われ千鶴子たち二人が廊下を渡って来た。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
お信は細身ないつもは蒼白い顔で頼りない寂しい風をしていたが、何かの機会には情熱に燃えて美しく頬を染め出す女であった。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
その旗は算木を染め出す代りに、赤い穴銭の形を描いた、余り見慣れない代物だった。
— 芥川龍之介 『奇怪な再会』 青空文庫
作例 · 標準
草花を使って、自然な色を布に染め出す。
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彼女は、絵の具でキャンバスに風景を染め出した。
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その芸術家は、光と影を巧みに使って感情を染め出す。
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