物狂い
ものぐるい
名詞頻度ランク #44939 · 青空 272 例
標準
insanity
文例 · 用例
大衆はのっけに打ってかかってもいいようなものの、昭青年の意気込みには、鯉魚と答える一筋の奥に、男が女一人を全面的に庇って立った死物狂いの力が籠っています。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
私は花田君子柳の下に棄てて、カバレット銀座、未来の情婦、万国の血をみて狂うメイ・フレデリック、私を見るや彼女の情熱死物狂い(その頃喫茶店インタナショナルの芸術家は珈琲とフランス菓子に驚歎して昆虫類が今後人間に代ってエゴイズムと排他主義、実行する。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
すると忽ち女は死物狂い、僕に倒れかかった。
— 吉行エイスケ 『飛行機から墜ちるまで』 青空文庫
死に物狂いの大晦日の露店の引き上げた跡の街路には、紙くずやら藁くずやら、あらゆるくずという限りのくず物がやけくそに一面に散らばって、それがおりからのからび切った木枯らしにほこり臭い渦を巻いては、ところどころの風陰に寄りかたまって、ふるえおののきあえいでいるのである。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
とにかくおぬいは死物狂いに苦しんだ。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
お前ん、誰も知るまいし、また知らせるようにもせんですだが、俺はお前ん、二階から突出されて、お孝の内に出入りが出来なくなってからは、天に階子掛けるように逆せ上って、極道、滅茶苦茶、死物狂いで、潰れかけた商会は煙にする、それがために媽々は死ぬ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
バタバタと羽根を散らして上の方へ飛び退いたが、なおも真黒い手が掴みかかって来るのを見ると、その手の甲へ勇敢に逆襲して、死に物狂いに喰い附いた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
村の者のコソコソ話によると、区長は村のために自分一人が犠牲になって死物狂いに努力しおる名区長じゃというし、息子の一知も区長が或る計画の下に養子に遣ったものでは決してない。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
作例 · 標準
恋人の突然の死に、彼女は物狂いのように泣き叫んだ。
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その悲劇は、彼を物狂いの淵に突き落とした。
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戦場の物狂いのような状態の中で、彼は冷静さを保とうとした。
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