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樺色

かばいろ
名詞名詞-の形容詞
1
標準
reddish yellow
文例 · 用例
眞白い壁と薄樺色に塗られた木具とに、室の中は明るく柔かに沈んで、十字架の基督の像を挾んだ二人の聖者の像が正面の高壇にぢつと立つてゐた。
南部修太郎 修道院の秋 青空文庫
じき下には、地方裁判所の樺色の瓦屋根があって、その先には道庁の赤煉瓦、その赤煉瓦を囲んで若芽をふいたばかりのポプラが土筆草のように叢がって細長く立っていた。
有島武郎 星座 青空文庫
「どうだ、ありがたかろう」 床の正面に、半分枯れかかった樺色と白との野菊を生けて、駄菓子でこね上げたような花瓶のおいてあったのを、障子の隅におろしてしまって、その代りに自分の懐ろから制帽を取りだして恭しく飾りながら、ガンベが拝むような様子をしてこういったっけ。
有島武郎 星座 青空文庫
同時に真直に立った足許に、なめし皮の樺色の靴、宿を欺くため座敷を抜けて持って入ったのが、向うむきに揃っていたので、立花は頭から悚然とした。
泉鏡花 伊勢之巻 青空文庫
……踊の催しと言へば、園遊會かなんぞで、灰色の手、黄色い手、樺色の手の、鼬、狐、狸、中には熊のやうなのも交つた大勢の手に、引※され、掴立てられ、袖も振も亂れたまゝを汽車に乘つた落人らしい。
泉鏡太郎 魔法罎 青空文庫
ほとんど土の色と紛う位、薄樺色で、見ると、柔かそうに湿を帯びた、小さな葉が累り合って生えている。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
面赭く、耳|蒼く、馬ばかりなる大きさのもの、手足に汚れた薄樺色の産毛のようで、房々として柔かに長い毛が一面の生いて、人か獣かを見分かぬが、朦朧としてただ霧を束ねて鋳出したよう。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
鼠のずぼんの裾が見え、樺色の靴を穿き、同一色の皮手袋、洋杖を軽くつき、両個の狼を前にしつつ、自若たるその風采、あたかも曲馬師の猛獣に対するごとく綽々として余裕あり。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
作例 · 標準
夕焼けに染まる空が、グラデーション豊かな樺色に輝いていた。
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アンティークの木製家具は、長い年月を経て深みのある樺色に変色していた。
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秋の訪れとともに、公園の並木道は美しい樺色に色づき始めた。
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彼女は新しいスカーフに、顔色が明るく見える樺色を選んだ。
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