解剖学者
かいぼうがくしゃ
名詞
標準
anatomist
文例 · 用例
解剖学者であり生理学者であったがとくに、その奇矯な人格をもって知られていた。
— THE PURLOINED LETTER 『盗まれた手紙』 青空文庫
無頼漢の数について彼が発表した推測なるものが、パリのあらゆる令名ある解剖学者たちから、でたらめで、ぜんぜん根拠のないものとして当然いい笑いものにされている、ということだけを言っておけば十分だ。
— 『モルグ街の殺人事件』続編 『マリー・ロジェエの怪事件』 青空文庫
しかし生理学・病理学・健全学・解剖学等の精細な論議に立入ることを避けて、常識的に疾病を論じた方が、医師・衛生学者・解剖学者・生理学者等が支配している専門的な知識を持たない一般人に取っては、むしろ実際に近くて却って利益もあろうし、正しい解釈にも近づこうというものである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
あの外科医が下手人の数について発表している推定なるものが、パリーの第一流の解剖学者たちによって、不当な、全然根拠のないものだとして一笑に附せられているということをね」 とあるところを見ると、検屍に立ちあった医師までが犯人の多数説を建てたと見える。
— 小酒井不木 『「マリー・ロオジェ事件」の研究』 青空文庫
医師か解剖学者ならばつき易いけれども、そういう人は多く洋服を着て仕事をする。
— 小酒井不木 『呪われの家』 青空文庫
その芋茎のような筋の束をピンセットで鋏んで示しているのはトゥルプ教授で、彼は当時オランダで一流の解剖学者であり、またレンブラントの保護者でもあった。
— 野上豊一郎 『レンブラントの国』 青空文庫
かような例は、人間の構造、発生を調べて見ると実に多くあり、特にこれを研究した有名な解剖学者の計算によると、その数がほとんど百に達する。
— 丘浅次郎 『生物学的の見方』 青空文庫
事物先後の経綸を定め、解剖学者が刀痕の触るる所、人体|自から解剖せらるるが如きに至りては、これ佐久間の勝場といわざるべからず。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫