辺皆
へんみな
名詞
標準
文例 · 用例
だからね、ゆつくり遊んでつてね、それにお母さんが、あとでいゝんだけれどね、今朝ね、猿が檻から逃げ出しちやつて、さつき一辺皆なで追つかけたんだけれど、どうしても捕まらないのよ、お午からまた皆なでやるんだけれど、あなたに手伝つて貰ひたいんだつてさ。
— 牧野信一 『眠い一日』 青空文庫
寛文検地帳ニハ、此社ノ跡辺皆仮名ニテフクチト記タルハ誤ナルコト知ヌベシ。
— 木暮理太郎 『マル及ムレについて』 青空文庫
もう晩かつたから、材木の森に谺する鰐口の響きもなく、露地の奧から笛の音も聞えず、社頭にたゞ一つ紅の大提灯の霧に沈んで消殘つたのが、……強ひて擬へるのではない、さながら一抹の丹頂に似て、四邊皆水。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫