ホスゲン
ホスゲン異読 フォスゲン
名詞
標準
phosgene
文例 · 用例
また嗅げば肺臓がはれだし、息がとまって死ぬようなことになるホスゲン瓦斯、もっとひどいのはイペリット瓦斯で、身体に触れるとひどくただれ、大きな水ぶくれができ、だんだん目や肺や胃腸をわるくしてゆくという恐ろしいものだ。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
殊に一時間程のちに通過いたします長野市附近の如きは、窒素性のホスゲン瓦斯を落されたということでありました。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
こうすれば毒瓦斯は脱脂綿と炭に吸われて口の中には入ってこない」「なるほど、こいつは考えたね」「形は滑稽だが、これでも猛烈に濃いホスゲン瓦斯の中で正味一時間ぐらい、風に散ってすこし薄くなった瓦斯なら三、四時間ぐらいはもつ。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
今にもホスゲン瓦斯の堆肥に似た臭が鼻をつくかと心配されたが、四分たち、五分たっても、なんの変った臭もして来ず呼吸はふだんと変りなくたいへん楽であった。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
今くらいの薄いホスゲンなら五十時間の上、大丈夫だ」「そいつは、どの位出せば買えるかね」「安いものですよ。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
窒息性のホスゲンは堆肥くさく、催涙性のクロル・ピクリンはツーンと胡椒くさく、糜爛性のイペリットは芥子くさいから、瓦斯のあるなしはすぐわかるのだ。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
「ホスゲンだ、ホスゲンだ。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
僕は焼跡に駈けつけて、水素瓦斯に点火するため二本の電線が屋外に引張られていたのを発見したから、これに間違いはない』 毒瓦斯『ホスゲン瓦斯の中毒で殺られたんだとさ』 と、帆村は惨事のあった部屋から顔を出した。
— 海野十三 『街の探偵』 青空文庫
作例 · 標準
第一次世界大戦中、ホスゲンは強力な化学兵器として戦場で使用された。
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ホスゲンは無色で、腐った干し草のような独特の臭いがする有毒ガスだ。
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実験室でホスゲンが発生する可能性がある場合は、高度な排気設備が欠かせない。
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ウィキペディア
ホスゲン (英: Phosgene) とは、炭素と酸素と塩素の化合物。二塩化カルボニルなどとも呼ばれる。分子式は COCl2 で、ホルムアルデヒドの水素原子2つを塩素原子で置き換えた構造を持つ。毒性の高い気体であり、毒物及び劇物取締法によって毒物に指定されている。1812年にイギリスの化学者ジョン・デービー(同じく化学者であるハンフリー・デービーの弟)によって発見された。
出典: ホスゲン — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0