金無垢
きんむく
名詞
標準
pure gold
文例 · 用例
」特務曹長「なるほど金無垢であります。
— 一幕 『饑餓陣営』 青空文庫
……蓋は黄金無垢の雲の高彫に、千羽鶴を透彫にして、一方の波へ、毛彫の冴で、月の影を颯と映そうというのだそうですから。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
愛する兄弟よ、まことに師走におよび、爾は裸體にして氷上に匍匐し、手に金無垢の魚を抱きて慟哭するところの列傳孝子體である。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
新月断崖の松の木に月ほそくかゝりたり、ほそき月、金無垢の月。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
金無垢のするどさよ、絹灑の雨ののち、しんじつに走りいづるその蒼さ。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
闇の夜は断崖も、松の木も、かげわかず、ゆく舟も見えわかず、ただ光るほそき月、金無垢のほそき月。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
空には金無垢のほそき新月、大きなる銀星|連れて走りゆく、気も澄むばかり、その時鰻は転び出づ、鰻ならではそのうれしさを誰か知らむ、鰻はすべる。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
それは金無垢で四寸二分ある海音如来のお守であった。
— 田中貢太郎 『円朝の牡丹燈籠』 青空文庫