頷首
頷首
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標準
文例 · 用例
いえ、まったく」「国乱れて乱臣出ず、なかと言うてな」と老人は妙な古言を一つ引いてから、「箱根から彼方の化物が、大かたこっちへ移みかえたものじゃろうて」「違えねえ」 坊主頭は大きく頷首いた。
— 牧逸馬 『助五郎余罪』 青空文庫
エヴァンス君を起こしてみ給え、何か無電が来ているだろうから――」 返辞の代りに頷首いて、ギブスンは、急ぎ足に無線室のほうへ歩き出そうとした。
— 牧逸馬 『運命のSOS』 青空文庫
広告で見ると、可成りちゃんとした生活をしている寡婦が、色んな事情から、残余の人生の同伴者を需めている真面目な態度が頷首かれるのだ。
— 牧逸馬 『斧を持った夫人の像』 青空文庫
」 訊き返した運転手へ頷首いて、レノック巡査が後部の座席を覗き込むと、男と女が疲れた態で腰掛けている。
— 牧逸馬 『土から手が』 青空文庫
婆さんは霎時私の顔と、手紙を見較べていたが、大きく頷首いて私を室内へ導き入れた。
— 松本泰 『日蔭の街』 青空文庫
老人は満足らしく頷首いた。
— 松本泰 『日蔭の街』 青空文庫
それで、水を戴きに行こうと思ったのです」と、坂口がいうと、ビアトレスは美しい眉を顰めて、幾度も頷首きながら、石段を下りて女のそばへ寄った。
— 松本泰 『P丘の殺人事件』 青空文庫
千浪は大きく頷首いて、髪から、簪を抜き取った。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫