小国民
しょうこくみん
名詞
標準
文例 · 用例
小国民の教育をなさっている人が、これでは、いけないと思いました。
— 太宰治 『新郎』 青空文庫
日本人はどうして恁うせせこましい、万事に抜目のない様な、悧巧さうな、小国民らしい顔をしてるだらうと、トンダ不平を起して再び目を窓外に転じた。
— 小樽より釧路まで 『雪中行』 青空文庫
又、尋常科三四年頃、小国民とか、少年園とかいう雑誌があった。
— 夢野久作 『涙香・ポー・それから』 青空文庫
隆ちゃんはやっぱり小国民文庫が気に入りましたようです、丁度いいと云って来ていますから、つづけてあの分を送ろうと思います。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
でなければ日本の小国民がいよいよ小国民になってしまう。
— 新渡戸稲造 『今世風の教育』 青空文庫
更に内務省系では、東京府が皇太子殿下御誕生の奉祝記念事業として、都下の小学生七十五万人と中等学校生徒十三万人とをば静思修養させるための純日本式設計になる寄宿寮「小国民精神殿堂」の「静思修養道場」がこの例だ。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
それがすんなりと、草鞋銭も、「奥の細道」も二つながら、かすめ得たものですから、心中の欣び、たとうる物なく、明治二十年代の子供が「小国民」を買ってもらった時のように、嬉しがって、声高に読み且つ吟じて行くという有様です。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
これを西洋人が見たら、まづい役者だと思ふ以上に、日本では、あんな間抜けな教師が小国民を指導してゐるのであらうかと思ふのである。
— 岸田國士 『日本映画の水準について』 青空文庫