来下
らいげ
名詞
標準
文例 · 用例
「ようこそ、御|入来下さいました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
矢来下行き電車に乗って、理研前で止めてもらおうとしたが、後部入り口の車掌が切符切りに忙しくてなかなか信号ベルのひもを引いてくれない。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
元来下谷は卑湿の地にして、西に湯島本郷の高地を負ふをもて、一朝雨雪の大に降るに会へば高処の水は自ら低処に来りて、下谷は一大|瀦水地となるの観を呈す。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
浄人は奈良朝に当つて、下総少目を勤めた人であつて、浄人以来下総の相馬に居たのである。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
なに、一番上等といっても、元来下宿屋に建てた家だから、建前は粗末なもので、動もすると障子が乾反って開閉に困難するような安普請ではあったが、形の如く床の間もあって、年中|鉄舟先生やら誰やらの半折物が掛けてあって、花活に花の絶えたことがない……というと結構らしいが、其代り真夏にも寒菊が活てあったりする。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
現に牛込矢来下の酒井の屋敷の横手には樅の大樹の並木があって、そこには種々の化け物が出る。
— 柳原堤の女 『半七捕物帳』 青空文庫
一時は自分の家に寝起きをしてまで学校へ通ったくらい関係は深いのであるが、大学へはいって以来下宿をしたぎり、四年の課程を終わるまで、とうとう家へは帰らなかった。
— 夏目漱石 『手紙』 青空文庫
』『好く御入来下さいました。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫