梅擬
うめもどき異読 ウメモドキ
名詞
標準
Japanese winterberry
文例 · 用例
床の間の軸につがいの鴛鴦が泳いでいるのは俗だが、その下の方に、梅擬かなにかの赤い実のなった小枝の根〆に、水仙の花が薄黄色に咲いている。
— 豊島与志雄 『慾』 青空文庫
梅擬の枝を山からとって来た。
— 石川欣一 『山を思う』 青空文庫
鵯などは手にそっと握って庭の中を持って歩いて、蜘蛛や梅擬の実などを喰べさせているが、放したら狎れていても子飼いでないから逃げるであろう、懸巣は赤裸の時分からそだてたので外部の生活を知らないから、放れても餌につくけれど、子飼いでない鳥はそう行かないらしい。
— 室生犀星 『人真似鳥』 青空文庫
冬の庭木としては別に特別なものはないが、梅擬の実の朱いのが冬深く風荒んでくるころに、ぼろぼろ零れるのはいいものである。
— 室生犀星 『冬の庭』 青空文庫
べつに蔓うめもどきの赤い実の鈴生りになったのを※していると、母親は「私、この梅もどきッていう花大好きさ、この花を見るとお正月が来たような気がする」こう言って通った。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
僕のお家の庭には、うめもどきが一本うわつています。
— 林芙美子 『お父さん』 青空文庫
霜柱くづるる庭のうめもどき、根がたの土に青鵐来て、二羽、三羽、何かついばむ郊外の冬、その陽当りの縁近く、大皿の上、ほかほかと、甘やかに湯気を立てたる薩摩芋。
— 岸田國士 『生活のうるほひ』 青空文庫
よく晴れた今日は九月××日で、坪庭では萩と木犀と菊と、うめもどきと葉鶏頭と山茶花とが、秋のお祭りを行ってい、空では雁が渡来したばかりの、元気のよい声でうたっていた。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
作例 · 標準
例句