畑荒し
はたけあらし
名詞
標準
文例 · 用例
けれども、彼もまた私に辛い思いをさせる畑荒しの一人だというのは、何という厭なことなのだろう。
— 宮本百合子 『貧しき人々の群』 青空文庫
鵯藍鼠をば著た上に、伊達ものめいた黒を掛け、党を組んだるひよどりが、柑橘の畑荒しても、追はぬ主人は故郷の、若人達を相手にて、一葉余さず落葉掃く、蓬が平の真珠庵。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集拾遺』 青空文庫
ようやく人間にありついた、見られない先に、こちらから断わろう――畑荒しと見られてもつまらねえ―― 現われ出でた漁師に向ってたずねるよう。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
疎開して畑荒しをおぼえて来たんだらう。
— 片山廣子 『茄子畑』 青空文庫