幻辞.com

練修

れんしゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
で、自宅練修としては銘々自分の好むところの文章や詩を書写したり抜萃したり暗誦したりしたもので、遲塚麗水君とわたくしと互に相争って荘子の全文を写した事などは記憶して居ます。
幸田露伴 学生時代 青空文庫
水が湯となり氷となるが、人生の事情の多端錯雑、変幻極まりなきに比べてはるかに簡単であり、したがつて物に接するは、事に処するよりも単純であるが、それでも本当に物に接するといふことに徹底するには、大分の知慮分別と、鍛練修業を必要とする。
幸田露伴 些細なやうで重大な事 青空文庫
然し、物に接する事がよく出来ぬ位では、世に立ち人事百般に処するは、なほ能く出来ぬ訳であるから、我々は先づ物に接する処から鍛練修業を積んで行かねばならぬ。
幸田露伴 些細なやうで重大な事 青空文庫
その上客は笑う術をどこかで練修して来たように旨く笑った。
夏目漱石 行人 青空文庫
主人の内の鼠は、主人の出る学校の生徒のごとく日中でも夜中でも乱暴|狼藉の練修に余念なく、憫然なる主人の夢を驚破するのを天職のごとく心得ている連中だから、かくのごとく遠慮する訳がない。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫
寧ろ明治以前に教育された人々、御維新の当時にウンと練修練磨をした人達が、そんな文字などは知らずに「カルチュア」の学問をやって来たが如く思われます。
新渡戸稲造 教育家の教育 青空文庫
つまり正当なる社会の偽善を憎む精神の変調が、幾多の無理な訓練修養の結果によって、かかる不正暗黒の方面に一条の血路を開いて、茲に僅なる満足を得ようとしたものと見て差支ない。
永井荷風 妾宅 青空文庫
そのためには若干の練修を積むように、もっと小さな日常卑近の問題から観察を始めるのも一つの方法であって、そういう問題ならば私はまだ幾つでも提出し得るのである。
柳田国男 木綿以前の事 青空文庫