美術商
びじゅつしょう
名詞
標準
art dealer
文例 · 用例
また桐渡等は、この仁王の作者が或る名工の腕に成つたものであるといふ鑑定をつけて、埠頭場の美術商に売却して、村境ひの本橋をコンクリートに架け代へようといふ議が起つてゐたけれど、桐渡の加名を知つて不信任を叫ぶ一党が現はれ、これも当分見合せとなつてゐた。
— 牧野信一 『ダニューヴの花嫁』 青空文庫
マデラインの寺院の附近に新画を陳列する美術商店を訪ねた時。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
新しい展覧会の催しがあると言っては誘いに来てくれ、マデラインの寺院に近い美術商店に新画が掛替ったと言っては誘いに来てくれるこの画家の顔を見ると、岸本も気を取直した。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
私も、これで、もうちっと金があると本当に会社なんか廃めちまって理想的美術商になりますな。
— 宮本百合子 『伊太利亜の古陶』 青空文庫
彼の父は京都の美術商で、ニュウヨウクにも支店があり、彼は独りだけの男の子として愛せられ、父に連れられアメリカに遊びにいった思い出もあり、京大のラグビイ選手として抜群の体力や明晢な頭脳にも恵まれていたのが、前線の惨忍な厳しい雰囲気になじめず、見ている間に痩せおとろえ精神まで異常に衰弱していった。
— 田中英光 『さようなら』 青空文庫
此間美術商として名高いドユラン・リユイル氏がその蔵幅を毎火曜日の午後に公開するのを其私宅へ観に行つた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
親父の銭|許り遣つても居られないから、丁度此頃巴里の美術商が二三人組合つて革命騒動のどさくさ紛れに北京へ行つて支那の古い美術品を廉く買ひたい、其顧問に成つて呉れと頼んで居るのを機会に、一万円の旅費を出させて行かうと今相談して居る、と話してた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
午後は美術商を営んで居るピニヨレ夫人の一人娘エジツが植物園や公園へ僕等を案内して呉れた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
作例 · 標準
その美術商は、若手画家の才能を見抜くことで有名だ。
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彼は、代々続く老舗の美術商の三代目だ。
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美術商を通じて、貴重なアンティークの絵画を手に入れた。
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