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歌い掛ける

うたいかける
動詞
1
標準
文例 · 用例
「楓どの、あの月を見やれ、綺麗な月ではござらぬか」「ほんに、十六夜の月はおぼろに鈴鹿山……」 と、楓がうっとりと歌いかけると、佐助は何思ったか急にそわそわして、「鹿の子まだらのアバタの穴を……」 照らしているのじゃと下の句を言いざまに、さらばじゃとはや駈け出してしまった。
織田作之助 猿飛佐助 青空文庫
旋律があり「歌いかける」(インカンタチオ*語源:向かって+歌う)という言葉が意味するように病人に向かって歌わなければならなかった。
Civilization And Disease (1943) 文明と病気 青空文庫
それでもしばらくたつと、彼の意外な振舞は忘れられてしまって、ふたたび無数の健康で上機嫌で残忍なのどが、このちぢこまった、よろよろした男のうしろから、歌いかけるのだった――「やあい、やあい、トビアスやい。
TOBIAS MINDERNICKEL トビアス・ミンデルニッケル 青空文庫
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