来物
らいもの
名詞
標準
文例 · 用例
先生は、ではのちほど伺いましょう、これは到来物でございますが、とおっしゃって応接間の隅の戸棚から梨を三つ取り出して私に下さった。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
そうなると勢い吾人が従来物質の質量と考えているものも、やはり同様にことごとく電磁的なものでないかという疑いを起さざるを得ない。
— 寺田寅彦 『物質とエネルギー』 青空文庫
由来物理学者はデターミニストであった。
— 寺田寅彦 『地震雑感』 青空文庫
そんな具合に、連中へ茶だけぐらいは出すが、それ以外の口慰みものは、よほど余計な到来物でもなければ出さないで、連中たちの負担で賄わせましたばかりでなく、とき/″\はこんな負担を命じました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
ともかくも自分の子供の時にはみんな貴重な舶来物であった品物が、ちゃんとここらのこんな見すぼらしい工場でできてきれいなラベルなどをはられて市場に出てくるのであろう。
— 寺田寅彦 『写生紀行』 青空文庫
そういう意味から、金米糖の生成に関する物理学的研究は、その根本において、将来物理学全般にわたっての基礎問題として重要なるべきあるものに必然に本質的に連関して来るものと言ってもよい。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
自分は中学五年時代には将来物理をやりたいと思ってひとりできめていた。
— 寺田寅彦 『田丸先生の追憶』 青空文庫
」四十六「さてはや、何でげすえ御到来物は。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫