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八方睨み

はっぽうにらみ
名詞
1
標準
staring at or watching all sides
文例 · 用例
八方睨みを極めてあるきながら、たまたま男と視線が合っても、じっと一睨みしてから、「チッ」とか「フン」とかいった風に眼を外らして通り抜けるのさえある。
夢野久作 東京人の堕落時代 青空文庫
いはば八方睨みの竜の眼のやうに、その性格としての中正の一点を捉へねばならないのである。
高村光太郎 能の彫刻美 青空文庫
従ってこれはまさしく当時として極めて有効な八方睨みの客寄せ法といってかなりだろう。
「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 我が圓朝研究 青空文庫
こういう聴き方をしてゆく以上、まさに小圓太の勉強法は天下無敵、八方睨みだった。
正岡容 小説 圓朝 青空文庫
いきおいあたしは八方睨みになりながらいった。
久生十蘭 だいこん 青空文庫
」 勘次が屍骸を動かすのを待ちかねたように、女の背中と腰の真下へ手を差し入れて土を撫でた藤吉は、すぐその手で足許の大地を擦って湿りを較べているらしかったが、つと顔を上げた時には、すでに、八方睨みといわれたその眼に持って生れた豁達さが返っていた。
梅雨に咲く花 釘抜藤吉捕物覚書 青空文庫
しかし動かんでも八方睨みを極め込んでいれば敵は小人だから大した事は出来んのである。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫
作例 · 標準
会議中、議長は八方睨みをしながら、全員の意見を聞き漏らさないようにしていた。
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この武将像は、まさに八方睨みで敵を威嚇しているようだ。
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店長はレジから八方睨みで店内全体を見渡し、客の動向を把握していた。
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