箸入れ
はしいれ
名詞
標準
文例 · 用例
東海道筋にあるこの神奈川の宿は、古いといえば古い家で、煙草盆は古風な手さげのついたのを出し、大きな菓子鉢には扇子形の箸入れを添えて出すような宿だ。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
だが、結句、蕨の根だの、芋の屑だのを切り込んだ一種の雑炊であることをたしかめてみて、一箸入れてみたが、「まずい――よくまあ、こうまずいものが食えたもんだ」 七兵衛自身もまずい物は食いつけているが、この雑炊のまずさ加減には、舌を振ったらしい。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫