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蛇身

じゃしん
名詞
1
標準
文例 · 用例
)公子 蛇身になった、美しい蛇になったんだ。
泉鏡花 海神別荘 青空文庫
」 と串戯に瓶の底を傾けて、一つ医師が振った時、底の沈澱がむらむらと立って、煙のように蛇身を捲いたわ。
泉鏡花 沼夫人 青空文庫
悪詩悪筆 自欺欺人 億千万劫 不免蛇身 口の中で、しばらくこれを繰返しながら、三造は自然に不快な寒けを感じてきた。
中島敦 斗南先生 青空文庫
何故か知らぬが、詩の全体の意味からはまるで遊離した「不免蛇身」という言葉だけが、三造を妙におびやかしたのである。
中島敦 斗南先生 青空文庫
(そのくせ、彼はふだん決して他の世界の存在など信じてはいないのだが)すると、伯父の詩の蛇身という言葉が、蛇身という文字がそのまま生きてきて、グニャグニャと身をくねらせて車室の空気の中を匍いまわっているような気持さえしてくるのであった。
中島敦 斗南先生 青空文庫
『賢愚因縁経』四に、波羅奈国の人苦心して七瓶金を蓄え、土中に埋み碌に衣食せず病死せしが、毒蛇となってその瓶を纏い数万歳を経つ、一朝自ら罪重きを悟り、梵志に托し金を僧に施して、蛇身を脱れ天に生まれたとあり。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
その泥上に印した跡より推さば、この蛇身長に比して非常に太く径二フィートを過ぐと。
蛇に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
日本に於ても素盞嗚尊が八岐大蛇を退治した話は周知のことであり、支那では三皇の一人庖犠氏が蛇身人首であつたと伝へられ、印度の神話とも見るべき梨倶吠陀の中にはセシアと称する千頭の怪蛇のことが記されてある。
小酒井不木 毒と迷信 青空文庫