驥
き
名詞
標準
文例 · 用例
日本には、戦争の時には、ちっとも役に立たなくても、平和になると、のびのびと驥足をのばし、美しい平和の歌を歌い上げる作家も、いるのだということを、お忘れにならないようにして下さい。
— 太宰治 『三月三十日』 青空文庫
露骨に言へば、ただ、他藩の驥尾に附して進退しただけの事ではなかつたか。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
なお校長の驥尾に附して、日本橋五丁目の裏長屋に住む浄瑠璃本写本師、毛利金助に稽古本を註文したりなどした。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
それに、ふと手離すのが惜しくなって、――というのは、私もまた武田さんの驥尾に附してその時計を机の上にのせて置きたくて、到頭送らずじまいになってしまった。
— 織田作之助 『四月馬鹿』 青空文庫
仏蘭西の劇作家「堂々たるコキユ」という戯曲の作者)の驥尾に附して形容すべきか。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
下寺町の広沢八助に入門し、校長の驥尾に附して、日本橋筋五丁目の裏長屋に住む浄瑠璃本写本師、毛利金助に稽古本を註文したりなどした。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
以上偶然読書中に見つけたから安倍君の驥尾に付して備忘のために誌しておくことにした。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
詩に曰く、良驥 色 羣に同じく、至人 迹 俗に混ず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫