去り際
さりぎわ
名詞名詞-の形容詞
標準
(moment of) departure
文例 · 用例
で、立去り際にもう一度、銀閣寺うつしという庭から天柱、吐月の二峰をよく眺め上げようと思った。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
その青年はやや顔を赧らめさえして私の立去り際を押えて口籠って言った。
— 岡本かの子 『褐色の求道』 青空文庫
』と去り際に女は言い、それ以上の言葉は聞こえなかった。
— A SCANDAL IN BOHEMIA 『ボヘミアの醜聞』 青空文庫
」 毒|吐いて九十郎は立ち去ったが、立ち去り際にもう一度、「逃げようなどと階下へでも下りたら、それこそ汝真ッ二つだぞ!
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
大都会の老練な刑事なら、真犯人というものはかえって平然と空とぼけて見せるものだ、こんなに度を失って逆上しているのは無実のせいだ、ということを見てくれたかも知れないが、田舎の刑事はそれをアベコベに判断して、真犯人に間違いなしと、去り際の挨拶には益々不気味なほど鄭重に薄気味わるい微笑をのこして去った。
— 坂口安吾 『犯人』 青空文庫
失せろ」 パートが去り際に、小馬鹿にお辞儀をして、「あばよ。
— BEING AN ADVENTURE OF DRENTON DENN, SPECIAL COMMISSIONER 『ドレントン・デン特派員の冒険』 青空文庫
「山田君、山田君、一寸来てくれ給え」 呼ばれてやって来た山田という社員は、さい前警部の前にお茶を運んで、立去り際に妙な咳をした男であった。
— 江戸川乱歩 『猟奇の果』 青空文庫
そして去り際にあたりを見廻して、ニヤッと頬を歪めた。
— 橘外男 『グリュックスブルグ王室異聞』 青空文庫
作例 · 標準
友人は去り際に、「また会おうね」と笑顔で手を振ってくれた。
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彼の去り際の後ろ姿は、寂しげで忘れられない。
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部長は会議室を去り際に、重要な指示をひとつだけ残した。
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