解決力
かいけつりょく
名詞
標準
文例 · 用例
「伸子」以後、私というものの内容について吟味する能力が生じ又、私はだけでは全く解決力のない現実の組合わさり工合というものが客観的に見えるようになり、社会的な意味では従前より女というものの歴史的なありよう、その影響が明瞭になり、その意味で、私は、より広汎でリアルな複数、私たちに発展した。
— 一九三八年(昭和十三年) 『獄中への手紙』 青空文庫
言葉を換えて云うならば、それは或る意味に於て、有力なる問題であり、解決力ある問題なのである。
— 戸坂潤 『イデオロギーの論理学』 青空文庫
つまりここで問題になる哲学は、統一的な推進力を持った世界観から始めて、普遍的で科学的な、即ち実際的な解決力を備えた方法までを、意味している。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫
統一的な推進力を持った世界観、普遍的で実際的な解決力を備えた方法、と云ったが、俗間の多くの批難と注文とに拘らず、私は今以て、或いは寧ろ近来増々、透徹した唯物論だけがその資格に値いする唯一のものであることを経験しているのである。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫