然ならず
さならず
表現
標準
it is not as such
文例 · 用例
塀際に添ひて人の形動くと見えしが、なほ暗くて了然ならず。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
句に短なりしは当然ならずや。
— ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 『骨董羹』 青空文庫
既に青天白日、何等の不忠なきを信ず、彼が刀戟介馬法住寺殿を囲みて法皇を驚かせまゐらせたる、豈偶然ならずとせむや。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
夢酔道人の丹精むなしからず、あっぱれ幕府旗下の麒麟児として、徳川の興亡を肩にかけて起つ人となり、ここに、受爵の恩命が伝わること偶然ならずと言わなければなりません。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
図中二女を載せたる小舟の後に立てる船頭はその姿勢不自然ならず。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
そのシナに伝わるものすでに純然ならず、流れて日本に入るに当たりてまた濁水と混じ、腐敗の宗教となる。
— 井上円了 『欧米各国 政教日記』 青空文庫
遠い郡県時代の国司組織の名残までが、なお地方だけには偶然ならず保存せられている。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
しかし常識的でつくりものらしい調子の低さを見せた谷崎文学の欠点が、この作品では偶然ならずよく免れてゐるのである。
— 佐藤春夫 『谷崎文学の代表作「細雪」』 青空文庫
作例 · 標準
彼の意図は、当初の我々の推測とは然ならず(さならず)、もっと複雑だった。
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この状況は、見た目通りでは然ならず(さならず)、裏に別の要因があるのかもしれない。
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「え、私の思っていたのとは、さならず(さならず)全く違う結果になったぞ!」
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標準
it should not be as such
作例 · 標準
そのような振る舞いは、社会人として然ならず(さならず)、改めるべきだ。
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この規則は、個人の自由を不当に制限するものであり、然ならず(さならず)あるべきだ。
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「そんなやり方では、問題が解決するどころか、悪化する一方だ。然ならず(さならず)、もっと建設的な方法を考えるべきだ!」
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