ヤケ酒
やけざけ
名詞
標準
drowning one's cares in drink
文例 · 用例
実際あの頃の政府は、馬鹿な悪い親で、大ばくちの尻ぬぐいに女房子供の着物を持ち出し、箪笥はからっぽ、それでもまだ、ばくちをよさずにヤケ酒なんか飲んで女房子供は飢えと寒さにひいひい泣けば、うるさい!
— 太宰治 『返事』 青空文庫
しかも、その遊びというのは、自分にとって、地獄の痛苦のヤケ酒と、いやなおそろしい鬼女とのつかみ合いの形に似たる浮気であって、私自身、何のたのしいところも無いのである。
— 太宰治 『父』 青空文庫
書くのがつらくて、ヤケ酒に救いを求める。
— 太宰治 『桜桃』 青空文庫
ヤケ酒というのは、自分の思っていることを主張できない、もどっかしさ、いまいましさで飲む酒の事である。
— 太宰治 『桜桃』 青空文庫
いつでも、自分の思っていることをハッキリ主張できるひとは、ヤケ酒なんか飲まない。
— 太宰治 『桜桃』 青空文庫
私の半生は、ヤケ酒の歴史である。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
またもや、八つ当りしてヤケ酒を飲みたくなって来たのである。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
ヤケ酒をきこしめして、これだけはと日頃要心してゐたものを、ヨッちやんや、お前さんは可愛いゝ人だ、からだから心から全体が悲しさそのものなんだな、悲しさを抱きしめて私も一緒に溶けて掻き消えてしまひてえ、などゝセンチになつて、お世辞たらたら喜ばせて契りを結んでしまつた。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
作例 · 標準
恋人に振られた彼は、近所の赤提灯で閉店時間までヤケ酒をあおっていた。
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「今日だけは飲ませてくれ」と、彼は仕事の失敗を忘れるために独りでヤケ酒を飲んだ。
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ヤケ酒を飲んで憂さ晴らしをしても、翌朝になれば問題は山積したままだ。
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