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熱的

ねつてき
名詞
1
標準
文例 · 用例
言ふ迄もなく、彼女の病熱的なキリスト教の信仰と、彼女の感傷(それは人間の最も神聖な道徳的感情です)とが、不幸な私を救つて神の前に導いたのです。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
すべての美なるもの、高貴なるもの、精神的なるもの、情熱的なるもの、理念的なるもの及び浪漫的なる一切のものは、本質的に詩精神の泉源する母岩である。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
そこでこれを文学について考えれば、詩は音楽と同じように情熱的で、熱風的な主観を高調するに反し、小説は概して客観的で、美術と同じように知的であり、人生の実相を冷静に描写している。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
即ちこの種の画家たちは、対象について物の実相を描くのでなく、むしろ主観の幻想や気分やを、情熱的な態度で画布に塗りつけ、詩人のように詠歎したり、絶叫したりしているのである。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
実にゲーテや、ユーゴーや、ジューマや、トルストイや、ドストイエフスキイやの小説は、詩的精神の最も情熱的なものを感じさせる。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
常に感じ易く情熱的なる人間浪漫家を指すのである。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
概ねの所謂詩人はその通りで、悉く皆一種の求道者であり、旅行家であり、哲学者であり、革命家であり、実在的ニヒリストであり、そして要するに情熱的なる人間生活者である。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
たとえば我が王朝の歌人|在原業平は、日本無比な情熱的な恋愛詩人で、かつ藤原氏の専横に鬱憤しつつ、常に燃ゆる反感を抱いていた志士であり、あたかも独逸の詩人ハイネに比すべき人であったが、彼の和歌はそれ程でなく、人麿や西行に比し、二流であることを免かれない。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫