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背越し

せごし
名詞
1
標準
thinly slicing soft-boned fish for sashimi
文例 · 用例
鮎の背越しもよいが、鰺の沖膾は先づ夏の珍味の一つであらう。
佐藤惣之助 夏と魚 青空文庫
最後の「松の葉の」は、彼の日常の平和な安住生活に還つた直後の正直な心であるが、其だけに何やら、背越しに擲げ出された気がする。
折口信夫 橘曙覧評伝 青空文庫
心得て甥が伯父の背越しに頤をつき出す。
海野十三 断層顔 青空文庫
明月院はリンクの遠い隅で、身体を揺りながら足踏みをし、戸惑ったようにウロウロしている佐介のほうを見込んでいたが、とっさに駆けだして行くと、嘴と眼の間へ距を打ちこみ、背越しに一間ほどもうしろへ投げつけた。
久生十蘭 春の山 青空文庫
さすがに血の廻りの悪い加十の胸の中にも、温い愛の潮がヒタヒタとこみ上げて来たのであろう、花の方へ両手を伸しながら、何か情緒にふさわしい表現をしようとした時、また支配人が入って来て、椅子の背越しに恭々しく一葉の名刺を差出して引退って行った。
久生十蘭 魔都 青空文庫
小ぶりなのは背越しに庖丁をいれて酢にして食べることもある。
壺井栄 瀬戸内の小魚たち 青空文庫
「どうですか、MR・タチバナ」と椅子の背越しに手を握られたが、「こちらへどうぞ!
橘外男 ナリン殿下への回想 青空文庫
無器用な手つきで、案内人が河原でつくるアユのせごしもオツなものだ。
三遊亭金馬 江戸前の釣り 青空文庫
作例 · 標準
獲れたての鮎を背越しにして、酢味噌で頂くのが夏の最高の贅沢だ。
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職人が鮮やかな手つきでフナを背越しにし、涼しげな器に盛り付けていく。
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小魚を骨ごと背越しにすることで、独特の歯ごたえと旨味を存分に味わうことができる。
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