止めど
とめど
名詞
標準
end
文例 · 用例
悲しむときは、鳴沢に小石が滑り落ちる音が止めどもなくしくしくと聞えて来る。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
それは花や月その他いっさいの具象世界のあまりに取り止めどころのないたよりなさである。
— 寺田寅彦 『相対性原理側面観』 青空文庫
たしか右の眉尻の上に真紅な血ぼくろのようなものがあって、それを傷つけると血が止めどもなく流れ出た。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
悪事千里、というが、なまけ者の空想もまた、ちょろちょろ止めどなく流れ、走る。
— 太宰治 『懶惰の歌留多』 青空文庫
兎も角も下品ね」 わたくしは、以前聞き馴染んだ母の許に集まって盛んに遣り取りした下町の人達の揶揄の言葉の調子を、われ知らず茲に真似し出して来て、薬が強過ぎるとは知りながら、なおも止めどがありませんでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
「これは確かに、私の女の持っていたものだ、では、女から貰ったのか」 王妃は止めどもなく泣いた。
— 田中貢太郎 『黄金の枕』 青空文庫
」 と美和子は、もう姉のために弁ずるよりも、いかにもけんだかな増上慢を、歴々と顔に出している夫人に、突っかかって行く興奮に自ら酔うているように、止めどもなく、喰ってかかって行く。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
女の話は止めどなかった。
— THE CROOKED MAN 『曲れる者』 青空文庫
作例 · 標準
彼の不満は次から次へと溢れ出し、全く止めどがなかった。
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二人の議論は熱を帯びるばかりで、収まる止めどが見えない。
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「一度話し始めると、あいつの話には止めどがないから覚悟しておけよ」と言われた。
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