不穏文書
ふおんぶんしょ
名詞
標準
inflammatory pamphlets
文例 · 用例
そこで政府は怪文書取締りに就いての法の不備を補うために出版法・新聞紙法・の改正を意図していたのであるが、広田内閣によって三六年の議会に提出された「不穏文書等取締法案」がその精神に基くものだったと一応云うことが出来るだろう。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
元来所謂不穏文書なるものは、大体に於て反自由主義者達の間から流布されたものであるから、政党にして見ればこの法案に賛成しないのは可笑しい筈だが、処が政府案は、不穏文書等という名の下に、所謂不穏文書の他に不穏な私信や会話までをも含めようとしたのである。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
不穏文書と所謂流言飛語とを本質的に一緒にみて弾圧しようというわけだ。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
文書というとに角一種の出版物と、流言飛語という単なる一種の肉声的発音とを一緒にするのは一寸変だが、そればかりではなく、不穏文書が反自由主義者の物であったに反して、所謂流言飛語の方は当時却って自由主義者が反自由主義者に就いて放つデマゴギーだという次第で、社会的に全く相反した方向を持っていたわけだ。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
――とに角こうした根本的な修正の揚句に辛うじて不穏文書取締法が実施されることになったが、その際興味のあるのは、この実施に先立って、郵便局が怪しげな郵便物はその受取人又は差出人に開示を命じるよう通牒を受けたことだ。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
一方に於て私信にまで取締りの眼が行き届いているのに、他方に於ては依然として不穏文書出版物は後を絶たない。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
例えば三六年七月には東京商大の某教授が謄写版刷りの不穏文書を配布して召喚された、等々。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
不穏文書と密接な関係のあるものは、古典文書である。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
作例 · 標準
深夜、何者かによって街中に政府を批判する不穏文書がばらまかれた。
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不穏文書の所持が見つかり、彼は当局による厳しい取り調べを受けた。
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革命を煽るような内容の不穏文書が、地下組織の間で出回っている。
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