縦目
たてめ
名詞
標準
long grain (paper)
文例 · 用例
その摩擦は、紙の縦目にそふて激しく磨らなくてはいけない。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
名にし負う白峰、赤石、両大山脈が、東西に翼をひろげて、長大の壁をたてめぐらし、互に咫尺する間に、溝のように凹まった峡谷は、重々しい鉛色の空であるから、まだ一時半というのに、黄昏のように、うす暗い。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
――苦心して罪を隠そうとしたてめえの手品の種をあかしてやるから、さ、来い!
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
八十八の祖母は舊式でしたから箪笥のある部屋へ障子屏風をたてめぐらしてその中に鏡臺が飾つてあつて、鏡は丸い鋼の鏡――夏になるとよく磨師に磨かせてゐましたが、とにかく黒ずんだ、沈んだ顏が鏡の底の底の方に生氣なくうつるのでした。
— 長谷川時雨 『鏡二題』 青空文庫
いや、もう、浅間しい姿になって、あの野郎、強情を張って、唸りをたてめえ、音をあげめえとするのだが、噛みしめた歯の間から洩れる呻きが、長屋中に聞える程になって、今まで、時々は外の稼ぎの出来たおれも、始終そばについていてやらなければ、どうにもならなくなってしまった。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
作例 · 標準
このパンフレットは紙の繊維が長辺に沿った縦目なので、ページをめくる感触がとてもスムーズだ。
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印刷会社の担当者から「縦目と横目を間違えると、折り加工の際に紙の表面が割れてしまいます」と忠告された。
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「この上質な和紙は縦目がはっきりしているので、手で裂くときも定規なしで真っ直ぐに切れるんだ」
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