薙
薙
名詞
標準
文例 · 用例
「あんなところが登れようかね」と、岩壁の白い薙を指しながら、話の緒を引き出したところが、あすこは嘉門次が、つい去年、山葵取りに入りこんで、始めて登ったところで、未だ誰もその外に、入ったものはないと言うので、私はふと聞き耳を立てた。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
そこから廻り縁になって、別の一室にも、槍、薙刀、鉄砲などが「なげし」にかけられて、山東京伝的|草艸紙興味を味わせるのに十分であった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
竹のステッキで、海浜の雑草を薙ぎ払い薙ぎ払い、いちどもあとを振りかえらず、一歩、一歩、地団駄踏むような荒んだ歩きかたで、とにかく海岸伝いに町の方へ、まっすぐに歩いた。
— 太宰治 『黄金風景』 青空文庫
薙刀もって奮戦するなんて、いやなこった。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
あたし、ちびだから、薙刀に負けちゃう。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
薙刀もつて奮戦するなんて、いやなこつた。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
あたし、ちびだから、薙刀に負けちやふ。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
男は女から十歩ばかり離れて歩きながら、ステツキを振つてみちみちの夏草を薙ぎ倒してゐた。
— 太宰治 『陰火』 青空文庫