利け者
きけもの
名詞
標準
influential person
文例 · 用例
この人は年はまだ二十四であったが、なかなかの利け者で、商売上の掛け引き万端、それはきびきびしたものであった。
— 店初まっての大作をしたはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
政界と財界の利け者達が、數珠つなぎになつた事件が起り、笹沼氏の名もそのなかにあつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
保護者といふのは、その頃の社交界に利け者のサウザンプトン伯爵だつた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
利け者だった祖父の名を取って付けたのである。
— 金田千鶴 『夏蚕時』 青空文庫
鮎の産地のことなどには、あまり関心を持たない――ほんとうは、知っているべき筈なのだが――大日本料理人組合連合会の三宅孤軒君も、一昨年越後からの帰りに後閑で、キネマ界の利け者野中康弘君の友釣りでとった鮎をご馳走になって、その味と香気と肉の舌離れのあざやかさに驚いたのであった。
— 佐藤垢石 『水と骨』 青空文庫
私達の級の利け者であった近松という男生徒が、加藤清正と木山弾正と組討して、崖から落ちている場面の絵を描いて、皆に見せびらした。
— 徳永直 『戦争雑記』 青空文庫
「平次か、御苦労であったな」 若いが南北町奉行四十六騎の与力の中でも、第一番の利け者といわれた笹野新三郎は、緊張しきったうちにも、愛想よく平次を迎えました。
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
尤も主人の島五六郎は、大奧の利け者で、祿高三百石、役高五百石、合せて八百石に過ぎませんが、權勢は遙かに數千石取の大身を凌駕し、用人風情の川前市助までが、同行の御家人、少々人間が甘さうではあるが、五十石取の千本金之丞を頤で使ひまくりさうにするのでした。
— 美女罪あり 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
「あいつはなかなかの利け者だから、油断して交渉に臨まない方がいいぞ」
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彼は若くしてこの業界の利け者として知られ、多くの企業の顧問を務めている。
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商店街の利け者たちが集まって、再開発計画についての寄合が開かれた。
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「へぇ、あの若造が利け者ねえ。外見だけじゃ分からないもんだ」
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