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真屋

まや異読 りょうか
名詞多音語
1
標準
(house with a) gabled roof
文例 · 用例
町の四辻に写真屋があり、その気象台のような硝子の家屋に、秋の日の青空が侘しげに映っていた。
散文詩風な小説 猫町 青空文庫
かつて写真屋のアルバムで知らぬ人の顔について同じような経験をした事はあったが、生まれて四十余年来自分の肩の上についている顔についてこんな経験をしようとは思わなかった。
寺田寅彦 自画像 青空文庫
顔の生白いこの写真屋は土地の言葉でいう兄さんで、来たてからの客であり、倉持とは比べものにもならないが、銀子のためには玉稼ぎに打ってつけの若い衆で、お神や仕込みの歓心を買うために、来るたびに土産物を持ち込み、銀子の言いなり放題に、そこらの料亭を遊び歩いていた。
徳田秋声 縮図 青空文庫
田舎の芸者屋では、抱えの客筋であると否とにかかわらず、最寄りの若い男の出入りすることを、都会のようにはいやがりもしないので、分寿々廼家でも、写真屋や罐詰屋、銀子たちが顔を剃りに行く床屋の若い衆や、小間物屋に三味線屋がよく集まった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
真屋も銀子をわが物顔にふるまい、罐詰屋も懲りずにやって来た。
徳田秋声 縮図 青空文庫
二三日すると銀子もようやく決心がつき、家へ手紙を書いたが、そうなるとせっかく馴染んだこの土地も、見るもの聞くものが、不愉快になり、東京から人の来るのが待遠しくてならず、気を紛らせに、家へ遊びに来る写真屋を誘い出して、最後の玉稼ぎに料亭へ上がったりした。
徳田秋声 縮図 青空文庫
真屋は倉持が結婚してからは、好運が急角度で自分の方に嚮きかえり、時節が到来したように思われ、大島の対の不断着のままの銀子を料亭の庭の松の蔭に立たせて、おもむろにシャッタアを切るのだったが、二階へあがって来ると、呑めもせぬ酒を注ぎ、厳かな表情で三々九度の型で、呑み干したり干させたりした。
徳田秋声 縮図 青空文庫
それよりかあの温順やかな写真屋さんな――あの人も一度東京へ用があって来たとか言って、寄って行ったけれど、罐詰屋さんと違って、なかなか人品もいいし、何かによく気もつくし、何だかお前をほしいような口吻だったが、あの人はどうしたろう。
徳田秋声 縮図 青空文庫
作例 · 標準
この歴史保護地区には、今でも立派な真屋造りの茅葺き民家がいくつか残っている。
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真屋の急な勾配の屋根は、冬の激しい降雪から家屋を守るための先人の知恵だ。
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夕暮れ時、遠くに見える真屋のシルエットが、のどかな里山の風景に溶け込んでいる。
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