大びら
おおびら
形容動詞
標準
open
文例 · 用例
そして彼女が鑑札を受けて大びらで稼ぎに出るとなるとこの探偵は尊敬さえもしてくれた。
— 岡本かの子 『売春婦リゼット』 青空文庫
東京の真中で大びらに恋をしよう、ね」 小初の涙が薫の手の甲を伝って指の間から熱砂のなかに沁み入った。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
そこで筆者は〔〕大びらにやっつけた。
— 宮沢賢治 『一九三一年度極東ビヂテリアン大会見聞録』 青空文庫
この近在の百姓が御料地の森へ入って、枯れ枝を集めるのは、それは多分禁制であろうが、彼らは大びらでやっているのである。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
大海の中だの、人の行かない島などには、宝にしろ景色にしろ、どんな結構なものがあろうも知れぬ、そして見つかれば大びらに盗んで可いのさ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
どうもデストゥパーゴが大びらに陸軍の獣医たちなどと交際するなんて偽らしいとわたくしは思いました。
— 宮沢賢治 『ポラーノの広場』 青空文庫
こそこそ半分かうじのまゝの酒を三升つくって罰金を百円とられるよりは大びらでいゝ酒を七斗呑めよ。
— 宮沢賢治 『税務署長の冒険』 青空文庫
煙管の吸口ででも結構に樽へ穴を開ける徒が、大びらに呑口切って、お前様、お船頭、弁当箱の空はなしか、といびつ形の切溜を、大海でざぶりとゆすいで、その皮づつみに、せせり残しの、醤油かすを指のさきで嘗めながら、まわしのみの煽っきり。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
作例 · 標準
例句